岩崎弥太郎生誕地碑
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安芸市
ここは、岩崎弥太郎が生まれたところです。弥太郎は天保5年12月11日、父弥次郎の長男として生れました。幼少の時は、母美和の教えを受け、成長してからは、土佐藩の参政吉田東洋の導きを得ました。弥太郎は人に優れて強い気性でしたが、時に応じて細かい所にも心を配り、遂には近代の一偉人として明治18年2月7日その生涯を終えました。弥太郎は九十九商会を創設し、台湾出兵や西南の役で政府の軍事輸送を行い、外国汽船との競争にも打ち勝ち、海運業を発展させて、三菱グループの基礎を築きました。弟弥之助や長男久弥も同じくここに生まれました。共に二代、三代の社長としてその発展につくしました。つまり、ここは三菱発祥の地でもあり、またわが国近代産業開発の記念すべき地でもあります。ここは土佐の片田舎に過ぎませんが、はるか南に太平洋を望み、弥太郎の大志がしのばれます。茅葺き屋根の生家と樹木は昔のままで、庭に置かれている石組は、日本列島をかたちどり、弥太郎が世界に羽ばたく夢を表したものといわれます。先人の偉業をたたえるのは、後に続く者の務めです。私たちはここに碑を建てて業績を記し、遺跡を保存して長く後世に伝えることとしました。
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