清瀧寺:重要文化財

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高知県土佐市高岡

彫刻

木造薬師如来立像(一体)

本尊は行基の作なるが、疎開の当時僅少の毀損を生じたのは惜しむべきである。医王山鏡智院清瀧寺は、真言宗、四国巡礼卅五番札所である。弘仁年間僧空海開基、山上より仁淀川河口太平洋を俯瞰した景色の壮大さは登山者をして快哉を叫ばしめる。境内不入と称する地に真如親王塔と称するものがある。親王は平城天皇の皇子で、弘仁の乱にあい皇太子を廃せられ、爾來仏道に専念し、求法多年空海十弟子の一人となり給う。親王下向のことは、三代実録貞観三年三月の条に、「卅日甲辰聴₂伝燈修法賢大法師真如向₂南街道」とあり。貞観四年更に求法のため入唐し進んで天竺に渡らんとして羅越国にて虎害に逢い給うことは国史に記されている。この塔は親王下向の当時逆修の為に建て給ふたとも、また土人が追悼のため建てたものとも謂われている。一見して古色蒼然の浄境である。

所在地  土佐市高岡
管理者  清瀧寺 
指定年月  明治四十四年八月九日

清瀧寺:重要文化財

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