土居越遺跡

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津野町北川字竹花

土居越地区は大きく蛇行した四万十川が北・西・南の三方を囲む形に発達した河岸段丘上にある。現在は田畑となった土居越の南部全体が集落跡であった可能性がある。１９８６（昭和六一）年に多数のチャート製石鏃や剥片が採取されており、１９９７（平成九）年にはほ場整備事業に伴って調査が行われた。この時、東西１００ｍ、南北１００ｍの約９１８�uが遺跡の範囲とされ、そのうち約３２�uが発掘調査された。この調査範囲からの出土遺物はなく遺構等の詳しい調査は行われていないが、北川川の約５００ｍ上流にある北川遺跡でも同時期の石鏃が多数発見されていることから、この地で見つかった遺物はこの地域周辺の縄文文化研究における貴重な資料となっている。